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ミレーヌvs愛

お話
11 /01 2009
ちょっと、文章を書いてみるー。
ちょこちょこと完成まで追加していく形でいってみます。

完結しましたー。




「ひぐあああっ!!」


ミレーヌ・シュルジュールのニードロップが腹部へ突き刺さる。
愛の口から空気と唾液が吐きだされた。

『ごめんなさい。でも、私は子供たちのために勝たないといけないの。』

ミレーヌには2人の子供がいる。
彼女は、その子供たちの前では負けたくない・・本当に強い母でいたいのだ。
その一心で、現在所属している団体のチャンピオンとして活躍している。

「わ、わたしだってぇ・・負けたくない・・!」

愛にも2人の子供がいる。
彼女も、子供たちの前では少しだけ良い格好をしたいのだ。
今、リング下で応援してくれている娘たちのためにも、負けたくない。
娘たちの喜ぶ顔が見たい。

2人とも、チャンピオンとして、レスラーとして、母として、この試合は負けられない・・・
絶対に負けたくない試合だったのだ。








ミレーヌと愛の試合が決まったのは2カ月ほど前の話だった。

世界的なプロレスイベント「CrossPride」には参加しなかったものの、興味があったミレーヌは熱心に毎試合をテレビで観戦をしていた。
自分の様にもうレスラーとしては決して若くは無い、経験を積んできた言うなればベテランレスラーが多く出場しリング上で最も強い者を決める。
そこで初めて、第二回大会に出場していた佐々木愛の事を初めて知った。

愛に関して興味を持ち、調べていくと
ミレーヌにとって愛は、非常に「似ている」と言う事がわかった。

母親である事、団体のチャンピオンである事、スピードはどうしようもなく遅いがパワーに優れていること・・・・むちむちしている・・など

多くの共通点があったのだ。
その事で、さらに愛に対する関心が強くなっていった。
そして、いつか思い始めたのだ。

この人と試合をしてみたいと。







がっぷりと正面から組み合った愛とミレーヌ。
ほとんど動かない両者の腕はパワーは互角である事を示している。

『うっ・・くっ・・気を抜けばすぎに倒される・・!』

ミレーヌはわざと力を抜き、愛のバランスを崩しにかかる。
しかし、愛はさらに力を込めて押し切ろうとする。

愛の勢いが勝っていたため、ミレーヌは両膝をついてしまった。
ちょっとした小細工はあったものの、パワーが自慢であったミレーヌにとって組あいで押されている事は精神的にダメージだった。
こんなこともあるかもしれないという予想はしていたが、実際に起こると多少はショックを受けるものだ。
愛が完全に組み伏せられたミレーヌを起こし、担ぎあげようとした瞬間、
ミレーヌは愛の腹部へ膝蹴りを打ち込むと、首へと腕を回し、後ろへ勢いよく倒れる。
DDTの衝撃でリングが大きく揺れた。

「あぐあっ!?」

『その単純で素直な所、私嫌いじゃないですよ。レスラーとしては欠点かもしれないけど。』





愛のオフィスにあるパソコンに一通のEメールが届いた。
海外の友人も多いため英語で書かれた文章はお手の物だ。

「ええとぉ~・・・ふむふむぅ~・・・」

パソコンを使用するようになってから結構経つが、未だに画面とキーボードを行ったり来たり。
しかし、文字を打つ速度は思ったより速いようだ。
いつの間にかそのメールに対する返事が出来上がっていた。

「ええとぉ・・時間はあと2カ月くらいかなぁ。出来るかなぁ。」

送信ボタンを押して壁に掛けてあるカレンダーをみやる。
これから忙しくなりそうだが、もしかしたら良い事もあるかもしれない。
愛はこの報告をジムで練習している仲間たちに伝えるべくオフィスの扉を開けた。





両者ともスピードはないが、パワー溢れる豪快な投げ技やパワー技を得意とする選手。
少し地味だが、合間合間に出される迫力のある攻撃は会場を大いに盛り上げている。

愛はダウンしているミレーヌを担ぎあげると、アルゼンチンバックブリーカーに捕らえた。
天井を仰いでもぷっくりと盛り上がった胸元は揺さぶりをかけられる度に外側へなだらかに流れていく。窮屈そうに暴れる双球は重々しく波を打つように揺れていた。

『ミレーヌさん、ギブアップですか・・?』

揺さぶり、息を荒らしながら問いかける。

『このっ・・は・・程度・・でっ!!うぐああ・・ぐう・・!』

さらに10回ほど揺さぶりをかけると、さすがにヘビー級ボディを長時間持ち上げているのはキツイのか愛はミレーヌを落としにかかる。ただでは解放しない・・・さらなるダメージを狙っていくのだ。
スムーズにミレーヌが愛の方の上で姿勢を変えていく。
気付けば、両脚を掴まれ首を固定された。愛の1番の必殺技である「愛バスター」の体勢である。
これ以上肩に乗せての揺さぶりは出来ないため、この形を作り上げたらすぐに愛は跳んだ。

どおおおおん!!という派手な音と共に、愛がお尻から着地する。
その瞬間、両者の肉がたぷんと揺れ、ミレーヌの首と股間に稲妻が走った。
叫び声を上げたくても、声が出ないほどの威力。

愛はミレーヌをゆっくりと下ろすと、彼女の上に覆いかぶさった。
カウントが開始される。
「これ一発じゃ、決まらない・・・」
愛の勘がそんなことを言っている。しかし、もしかしたら・・・・

しかし、こんな時に限って悪い予感は当たるものだ。
ミレーヌは必死に叫び声を上げながらブリッジをしてカウント2.8で返した。

『あああううううぁぁ~っ!!!!・・・・・・・ふ・・ぜぇ・・・・ぜぇ・・・・』

「ふう・・ふう・・決まらない・・くうっ・・。」







試合の日程が決まり、ミレーヌ・シュルジュールが家族を連れて日本へやってきた。
愛とミレーヌの初めての出会いは空港。
ミレーヌも愛も互いにテレビなどでは観た事はあったが、会うのは初めて。
2人とも不思議と、緊張はしなかった。

『あなたが、アイササキですね。私はミレーヌといいます。どうぞよろしく。』
『こちらこそ、どうぞよろしくお願いしますぅ。』

ミレーヌの手には娘が抱かれていた。
2歳ほどだろうか。愛の娘たちも同じくらい。

「わぁ・・可愛い。ミレーヌさんにそっくりですね。」
『ふふ、今年で2歳なんです。』

こんな会話(育児等)をしている2人が数日後には闘う事になると誰が思うだろうか。







愛バスター以降、ミレーヌの動きが明らかに鈍い。
相当首にダメージだったのか、動くたびにかばうような動作をしている。
見せないように振舞っているつもりだろうが、辛いのは誰の目から見ても明らかである。

「ふう・・ふう・・・次で決めるぅ・・!!」

『や、やめ・・・』

愛はミレーヌをロープへ振ると、自らも逆のロープへ走り勢いをつける。
凄まじい勢いと共にミレーヌの首に大きな衝撃が走り、次の瞬間視界がグルンと回った。
マットに背中が付くまで2回ほど視界が回る事に驚きを隠せない。

『ぎゃはっ!?・・・・ぐう!』

もうミレーヌの首は限界を迎えていた。
このままでは危険だが、レフリーの確認を手で払いのけると愛へ向かって構えを取る。

『これ以上はぁ・・・もう・・・。』

『人の心配をしている暇がるんですか?』

『・・え?』

『私はっ・・子供たちのためにも・・・負けられないっ!!』

ミレーヌが体を起こすと、まだ完全に立ち上がりきれていない愛へ向かって突っ込んでいく。
さすがに首が痛むがこのままではやられるだけだ。
愛の胴へ腕を回し、持ち上げる。

『はあ・・はぁ・・・決めるっ!!』

ミレーヌは捻りを加えながらフロントスープレックスで愛を投げ飛ばした。
捻りが加えられた事で、首が変な方向に捻じられる。

「ぐうっ!?」






『試合形式は60分1本勝負。タイトルは賭けない形でよろしいですか?』
『ええ。その形式でお願いします。』

愛はオフィスで、ミレーヌと試合の打ち合わせをしていた。
両者タイトルホルダーだが、今回はタイトルマッチは行わずに普通のシングルを行う事にした。

『そういえば、どうしてミレーヌさんは私を試合をしたいだなんて思ったのですかぁ?』
『それはー・・・似ていたから。』
『はい~?』
『あなたと私、全てが似ていたからです。』
『そう言われると、ちょっと似てるかもしれませんね。』

『ええ。だから、興味が湧いたの。もう試合できる回数もそれほど残っていないし、興味のある人と試合をしたかったの。』
『そうだったのですかぁ・・・えへへ。何だかちょっと照れちゃいますぅ。





捻りを加えたスープレックス、さらに各種スープレックスを次々と決めていく。
その度に、首を押さえる姿が痛々しい。

しかし、愛も首へのダメージが蓄積し続けていた。
もう起き上がる事もままならず、ただ起こされては投げられ起こされては投げられの繰り返し。
時々、切り返しを試みるも、捻りやタイミングをずらしたフェイントによって全て無効化されてしまう。

-------ズダアアアアン!!!

もう何度めだろうか。
勢いはそれほど強くないものの、的確に後頭部と首を攻めるスープレックスを連発されれば気が遠くなってくる。

『はあ・・はあ・・・そろそろ良い頃かしら・・・。』

ミレーヌはがっちりと固定した両腕のフックを解くと。起き上がった。
愛は横に倒れ大の字で天井を仰いでいる。
重たいはずの乳房が大きく上下する様子をみると、呼吸もひどく乱れているようだ。

ミレーヌは今しかないとばかりに愛をベアハッグに捕らえた。






「うぐっ!!・・ひぐうう・・・くはああっ!!!」

ミレーヌの肉厚なボディが愛の、同じく肉厚なボディを圧迫する。
愛の乳房が締めつけるたびに時に激しく、時に柔らかくミレーヌの顔にぶつかっていく。

『ぜえ・・・ぜえ・・どう・・・ギブアップしたらっ・・?』

『絶対に・・・しな・・ひぐあああ!!』

『じゃあ、遠慮なく!』

「いああ・・ああああっ・・ぐううあああ!!!!」

完全に決まったベアハッグによって、愛の体が激しく反り返る。
いつの間にか、ミレーヌの頬を打つ乳も顔から離れた位置で大きく揺れている。
ミレーヌはこの技で勝負を決めるつもりで全力、力を振り絞っていた。
随分としぶとくギブアップを拒む愛に、気が遠くなり始める。

一方の愛も終わらないベアハッグに戦意が失われつつあった。
しかし・・・・諦めかけた瞬間、家族の姿が目に入ったのだった。
「ママ、頑張れー!」「負けないで!」

可愛い娘たちの応援は、愛にとって何よりも大きな力になる。

「ん・・ぐぐ・・ごめん・・ママ、頑張らなくっちゃ・・・ねぇ・・うぐっ」

反り返った状態のまま、娘たちに力一杯の笑顔を送る。
と、次の瞬間・・・愛の体が起き上がる。

『・・・なっ・・そんな・・・』

『がぐ・・ごめんなさい、ちょっとだけ・・・ズルしちゃいまっ!・・した・・ぁ!』

愛の肘、同時に乳房が激しくミレーヌの側頭部に当たった。
その時、ミレーヌの首に蓄積したダメージが爆発した。

『ひいぐううあああっ!!!??』

もんぞりうって倒れるミレーヌ。
首をかばい、苦しそうにダウンしてる。
起き上がれない。
場外から、ミレーヌの子供たちも声援を送っているが・・・・


届かなかった。


首へのダメージがあまりに大きく、聞く事が出来なかった。
この時もし聞く事が出来れば




ドゴオオオオオオッ!
ずしん・・・ずしん・・・・ずっしいいん




愛の得意技のひとつ、愛ドライバーが繰り出された。
首へのダメージと同時に、M字開脚。衝撃と恥ずかしさが一瞬にしてミレーヌの体中に広がる。

『くはっ』


愛は動かず、ミレーヌのこの体勢を維持させることに専念する。
一方のミレーヌはM字開脚のまま、頭で立った状態が続いていたが、体勢が崩れうつ伏せのまま動かない。
愛はミレーヌに覆いかぶさる。



ワン





ツー





『ま・・・だ・・・!』

「うくうう!」

覆いかぶさった愛の体をミレーヌが締め上げる!!
四つん這いの愛にミレーヌが赤ちゃんのようにぶら下がった状態だ。

『このまま・・・果てて・・・もらいます・・』

「いやっ・・・は・・がっ・・・あぐ・・・くはっ!!」

息も絶え絶えになり、視界がぼやけていく。
このまま、ミレーヌに締め倒されるのか。
それとも、耐えきって反撃をするのか。


『絶対に、離さない・・!!』
『・・・・はぁ・・・へぁ・・・っ・・んぐ』

ドシャ

愛の頭がマットに落ちた。
お尻を突き出した状態で、まだミレーヌに締め上げられている。
ミレーヌが全身を使って揺さぶりをかけるため、愛の胴にミレーヌの腕がどんどん食い込み今の愛の体力ではとても引き離せそうにない。

「んくっ・・・へぇぁ・・それな・・・ら・・・・一緒に」

『・・・な・・・に・・・』

「一緒に、落ちま・・・しょう・・・ぐあ・・ん」

『何を言って・・・あなたはここで、果て・・・ぜえ・・ぜえ・・・・?!』



愛は、ミレーヌを抱っこしたまま立ち上がった。
両腕はすっかりと垂れ下がり、焦点は定まっていない。
しかし、むっくり時間をかけて起き上がったのだ。

場内はミレーヌを抱えたまま立ち上がった愛の姿に驚きを隠せない様子。
これだけ消耗した状態で持ち上げているのだ。

とす・・・・とす・・・・・

一歩ずつ、リング中央まで歩みを進める。

そして




ほとんど力の入らない腕を、気持ち程度にミレーヌの腰に巻きつける(添える程度だが)と、
ブリッジを描いた。
勢いは無く、全然美しくないオンボロ橋だったが、

今のミレーヌを倒すには十分だった。
橋が完成した次の瞬間、ミレーヌの意識は途切れ、翌朝まで戻る事は無かった。

○佐々木愛(43分48秒 レフリーストップ)ミレーヌ・シュルジュール●







『あなたのガッツには完敗です。』

翌朝、ジムの医務室。
ベッドの上で横になっているミレーヌとその隣の椅子に座った愛の姿があった。

『えへへ・・ええと・・その、ありがとうございます。』

『まさか、あんなに粘るだなんて。』

『わたしの取り柄ですから・・・。』

『あれだけのガッツとパワー、それとスタミナがあるのですから・・・きっと。もっと上を目指せますよ。』

「もっと上・・・私にも・・・出来るのかな。」




ミレーヌとの試合を経験した事によって、自分のファイトに自信を持つ事が出来た愛。
今後、海外でのファイトも増えることでしょう!!
・・・・というお話でした。


おわり。


ミレーヌvs愛 挿絵01

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コメント

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ママさんレスラー

凄い!の一言!
濃密な試合描写に驚愕!
ママさんレスラーと闘ってみたいですね♪

Re: ママさんレスラー

>あくたさん

> 凄い!の一言!
> 濃密な試合描写に驚愕!


ありがとうございますー。
濃密な描写が出来ているかどうかはあまり自信がないのですが、そう言っていただけるならば書こうかなと思います^^

ぴちょん

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