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クールガール 1話

お話
02 /27 2010
仮の人さんのキャラクターをお借りしてお話を作ってみました。
3話目くらいで完結させたいと思います。とりあえず1話です。

ドッと盛り上がる会場。
私立紅鳴女学院の体育館。

その薄暗い会場の中心には強烈なスポットライトを当てられたリングが設置されている。
そのリングの上では、闘う2人の少女の姿が見える。

一人は「怪物」、「暴走機関車」そして「将軍」に例えられるほどの規格外の体格を持つ少女。
その名も、若紫歌音。
まだ1年生ながらもそのパワーファイターとして恵まれた体格、そして幼少時から磨きをかけていた抜群の格闘センスから数多くの同級生や先輩レスラーをねじ伏せてきた強豪である。

もう一人は嬢様学校・私立紅鳴女学院の生徒会長であると同時にプロレス部の副部長である少女 宮戸怜南。
副部長であるが、実力は部長を遥かに超える。間違いなく紅鳴女学院プロレス部最強のレスラーである。

そんな2人の対決は、
紅鳴女学院プロレス部部長である倉岸綸子部長の「力と力のぶつかり合うプロレスを!!」というマッチメイクのポリシーが生んだものだったのだ。



時間を遡る事、2か月前。
歌音と愛の試合の直後の事である。

ここは紅鳴女学院の食堂。常に清潔で美味しいものを食べさせてくれる学院の人気スポットだ。
ここで食事をしているのが、部長の綸子とその可愛い後輩であり、歌音の大親友である蓮華寺紫である。

「ほんっとにこの間の歌音ちゃんの試合は盛り上がったわね~。」
「そうですね。まあまあ・・じゃないですか?」

あの日は、いろいろと部長に振り回されて疲れた。
そしてまた今日も部長の悪巧みに付き合わされるためにこの食堂に連れてこられた紫は機嫌が悪い。

「で・・部長、私に用事って何なんです?」
「まぁいいじゃないの!先輩と後輩の楽しい語らいの時間をもっと楽しもうって。」

まだ注文した紅茶だってテーブルに届いていないにも関わらず席を立とうとする紫。
「逃がすわけにはいかない」と厨房へ急かすように綸子が声を張り上げる。

「はい。紅茶お待たせ~」
「・・・仕方ないですね。で、用事ってなんですか?」

「まあまあまあ!ゆっくり紅茶飲みなさいって。」

じとっと相手を警戒したような目で綸子部長を睨む紫。
こう構えられると言いだせない・・という事は綸子の性格的に心配ないようだ。
準備していた資料を、カエルさんのクリアファイルから取り出す。

「これよ!」

バン!とテーブルの上に徹夜で作った資料を叩きつけると、いちいち大きな音を出すなという顔をした紫が睨みを利かせる。1番上の紙にさっと目を通す紫。

「え~と。なになに・・
若紫歌音VS宮戸怜南・・暴走怪物将軍、紅女を征服するか!それとも復活の生徒会長が学院を守り抜くか!プリンセスマーメイドは死んだ!紅女の明日はどっちだ!!」

目と目の間を強く摘まんで、「あ~。」とため息を漏らす紫。
どこからツッコミを入れようか・・・。

「とまぁ、それは冗談なんだけど、この2人を闘わせたいっていうのは本気よ。」
「無理ですね。この企画。」
「何でよ~。理由を聞かせてもらおうかな?紫クン。」
「ソレ、何のマネですか・・・ええとですね。歌音はこういうの基本的に嫌いじゃないから呼べば来ると思いますけど・・・副部長・・怜南先輩が試合に出れないんじゃ?」



「それは、私が頼んだんだ。」



「・・・え?あ、こんにちはです。副部長。」
「おお、怜南。座って座って。」

突然、紫の後ろから長髪の美しい少女が声をかけてきた。
この少女こそ紅女の生徒会長・宮戸怜南である。

「ああ・・すまない。ありがとう。」

「でも、どうして歌音と試合だなんて・・あの娘、相当強いですよ?」
「怜南だって強いわよ~!私の次くらいに!!」

「部長は黙っててください。話がこじれちゃうんで。」
「・・・・言うようになったわね~。」

はははと軽く笑うと、怜南が話始めた。
内容は、実は、この間の歌音の試合を見ていた時に久しぶりにレスラーとしての血が騒いだ。久しぶりに熱い試合をしたいと心から思ったのだという。
そのことを綸子に相談したら闘えるように手配してくれる・・と綸子がついうっかり勝手にOKを出してしまったというものだった。

「副部長なら、互角に・・いや、勝てるかもしれないですけど・・最近あまりプロレスをやっていないんじゃ。」
「それなら問題ないさ。こっそり綸子と特訓してるんだ。」
「そういうことなら・・・良いのですが・・・。」

「ほら!紫ならオッケーしてくれると思ってたわ!」

綸子が紫に抱きつこうとした瞬間、紫の肘が綸子のみぞおちを捕らえていた。






「・・うん・・うん。ごめん。そういうことだから、次の月の・・・うん。お願い・・ごめん。じゃあ。」

はぁと深いため息をつくと、携帯電話をパチンと閉じ、大きく丸をと両腕で形作る。
すると、大喜びする綸子部長とあまり表に出さないが口元が嬉しそうに緩む副部長の姿が目に映った。

「副部長も・・・部長も、歌音も結構喜んでるし・・まぁ、いいか。」

こうして、2月後
歌音と怜南が試合する事が決まったのだった。

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ぴちょん

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