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クールガール 2話

お話
03 /18 2010
お待たせしてすみません。第2話です。

「また、紫ちゃんの学校に来れた。嬉しい。運転手さん、ありがとうございました。」

支払いを済ませてタクシーから降りる。長身の美少女の姿。
キョロキョロと校門の前で辺りを見渡すと、紫が待っていた。

「紫ちゃん、お出迎えに来てくれたの?」
「まぁね。・・・あのさ、ごめんね歌音。部長の我がままに付き合ってもらっちゃって。」

歌音は首を振る。自分もお呼ばれされて嬉しいというのだ。
性格の良い子・・いや、ただ能天気なだけなのかなと頭に浮かぶ。

「控室に案内するよ。ちょっと、そっちじゃない!」
「え~。あ、1度来たから大丈夫だと思ってたけど、やっぱり紫ちゃんがいて良かった。」
「はいはい。それは、どうもありがとう。」


歌音が到着してから数分後、紅女の特別公開プロレス大会が始まった。
これは学院内に生徒たちを閉じ込めている学校の都合上、頻繁に何かイベントを行っていたいと言う学校の希望と、とにかくプロレスの試合をしたいというプロレス部側の思惑が一致ちたため結構な頻度で行われているイベントだ。

今回は、生徒会長の久々の復帰戦であるということで相手も特別に文化祭の時に大きなインパクトを放っていた歌音をゲストとして呼ぶこととなった。

「いよいよね~。怜南さん?」
「さん付で呼ぶな気色悪い。」

メインイベントとして組まれているため出番は最後なのだが、久々の試合と言う事で落ち着かないのか午前10時の時点で体を動かし始めている怜南。
あまり感情を表に出そうとはしないタイプであるが、内面には熱いものが渦巻いている事はプロレス部員いや、紅女の全校生徒が知っている事だ。今回も例外ではない。

「紫からメールがきたけど、歌音ちゃんが今控室に到着したみたいよ。」
「ああ、着いたのか。挨拶しなくちゃな。」

歌音の控室。よく手入れされ綺麗な状態の控室は、文化祭の時に呼ばれた時と同じくピカピカだ。
控室の椅子に座って紫と今日の試合の段取りについて話をしていると扉をノックする音が。

「失礼する。・・・私がこの学院の生徒会長である宮戸怜南だ。今日は着てくれてありがとう。」
「歌音ちゃん、私もいるよ~。紫もサンキューね!」
「こんにちは。あなたが紫ちゃんが仰っていた生徒会長さんで副部長さん。部長さんもお久しぶりです。」

深々と礼をすると自己紹介をする歌音。
こうして見ると、本当にプロレスをする少女には見えない。
確かに、背が高いし力も強いし闘う身体だけど、彼女の性格や振る舞いからはなかなか想像できないものだ。
・・・・紫の周りには何故かそういう人が集まっていて忘れがちだけど。


「じゃあ、時間になったらリングで会おう。」
「はい。ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。」


そう言って部長と副部長は控室を後にした。
それから数十分、歌音と紫は時間と係員の誘導に気をつけつつ、アップをしながら学校の話や、以前の試合の事、いろいろな話をした。気付けばもう歌音の出番である。

友人との楽しい語らいの時間はあっという間に過ぎてしまうもの。紫は歌音のセコンドとしてリングへ向かうらしい。

「うふふ・・。心強いです。」
「ありがと。ほら、もう呼ばれてるよ。入場入場!」

観客の歓声と、驚きの声とを浴びて入場する歌音。前回、このリングでは圧倒的な強さで相手を倒している事から注目度が高い。
また、学園最強と言われている生徒会長(=副部長)の相手に選ばれるほどだ。歌音を知っている者も知らない者も、注目している。

歌音が入場し終えると、続けて生徒会長である怜南の入場である。
堂々としたその姿は、まさに学校の代表。そして何より驚くべきはそのスタイルだ。
身長は流石に歌音よりも低いが、他は負けず劣らずの凄まじい身体をしている。
その抜群のスタイルを強調するかのようなシンプルで飾り気のないワンピース水着に身を包んでいる。

怜南の入場も終わり、あとは試合開始のゴングが鳴るのを待つだけである。

「久々にリングに立つが、この緊張感は・・・やはり良いものだな。」
「ええ。私も、この雰囲気が大好きです。」

軽く笑みを交わし合うと、高らかに「カーン!」と試合開始のゴングが鳴った。



3につづく
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ぴちょん

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