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結VS瞳 プロローグ

いただきもの(黒杉さん
08 /12 2012
頂いてからかなり時間が経ってしまいましたが・・・・
黒杉さんキャラクターの瞳さんと結さんのプロローグです。投稿が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

ぴちょんキャラのありすも登場しております。
黒杉さんどうもありがとうございます!

どうも、お久しぶりです。 先日描くと言っていた、結VS瞳のプロローグ的なものが掛けたのでお送りさせて頂きます。





『…………遅い』


とある会場の試合関係者専用通路で、私は待ちぼうけを食らっていた。
待っている人間はこれから行われる試合に登場する予定の選手である真道結。


『また遅刻ですか……。 これは後々お仕置きしてやらなければなりませんかね、ふふふ……』

「あ、かお______黒杉さん」

『ん?』


穏やかで、どこか柔らかい印象を受ける聞き覚えのある声が私の名前を呼ぶ。


『瞳。 ……えっ? 瞳?』

瞳「お久しぶりです。 えーと、2年ぶり……でしたっけ?」

『…………』


呆気に取られてしまった。 確かに、彼女は間違いなく蔵元瞳である。
腰まで伸びている綺麗な黒色の長髪、性格とは裏腹に自己主張の激しい胸、見るだけで性格が分かってしまうような顔……。
大切な事なので二度言うが、間違いなく彼女は私の従姉妹であり親友の蔵元瞳である。 ______の、筈なのだが……。


『えーと、瞳……ですよね?』

瞳「えっ? あ、当たり前じゃないですか。 少し会わなかっただけなのに忘れちゃったんですか?」

『いや、あなたの顔を忘れた訳ではないんですよ? 忘れていた訳ではないんです、はい』


……そう、忘れてなどいない。 幼少の頃から付き合っている人間の顔を忘れる訳もない。


『その、こう近くで見ると……随分変わりましたね、あなた』

瞳「……? そう、ですか? 自分では、あまりそう思った事はないんですけど……」

『変わってますよ、私の目から見れば』


顔や格好が大きく変わっていた訳ではない。 ただ、纏っている雰囲気というものなのだろうか。 形容するならば、大人の色気……そういったものが瞳の周りに漂っていた


『それと、久しぶりという訳でもないでしょう? 確かにこうして話す機会こそ無かったですが、遠目で見る事は何度かあった訳ですし……たとえば先日の結と保坂氏の試合の時とか』

瞳「そ、その話はしないでください……。 私、あの後その事をダシにとってもからかわれちゃったんですから……」

『ちっちゃく記事にまでなってましたしね』

瞳「うぅ……」


がっくりとうなだれる。 ……その瞳の姿を見て、私はある事に気付く。


『…………瞳』

瞳「はえ?」

『私の祖母とあなたの祖母って同一人物の筈ですよね?』

瞳「な、何言っているんですか!? 当たり前じゃないですか」

『ですよねぇ……』

瞳「…………? あっ……」


私の視線に気付いた彼女が先程発した言葉の意味を察する。


『似たような血が流れている筈なのに、どうしてここまで差がでるのか』

瞳「こ、こんなものがあっても不便なだけですよ? 揺れるとすごく痛いし、動きづらいし……」

『あなたは分からないでしょうね、ただ小さいだけであのバカにまな板と煽られる私の気持ちは』


2度目になるが、私と瞳は同い年の従姉妹である。 また、私達は似たような境遇で今まで育ってきた。
……にもかかわらず、片や私は知人にバカにされてしまう程貧相な体つきの私。
片やモデルにでも転職した方が確実に出世できるだろうと思うほど悩まし過ぎる体つきの瞳。



『……不思議ですよねー』


手で持ち上げてみたり、少し指でおしてみたりとその感触を確かめる。


『うーむ……』 

瞳「く、黒杉さん……。 その、あまりおもちゃにしないでください……」

『おっと、これは失礼』


苦笑しながら瞳が口を開く


瞳「ところで黒杉さん、真道さんがどこに居られるかご存知ですか? 探したのですが、見つからなくて……」

『真道……? あぁ、あのバカの事ですね。 あれならまだ来ていませんよ』

瞳「え?」

『遅刻です』


……数秒間の硬直、周りで立ち話をする数人のスタッフの声しか聞こえなくなる。


『……? 瞳ー?』

瞳「えええ~っ!? 結ちゃんまた遅刻したの!?」


通路全体に響き渡るかのような大声でリアクション。
いきなりの大声で驚いたスタッフ達(私も)の視線が、それを発した瞳に集まってしまう。


瞳「あっ……。 す、すみません……」


顔を赤くして、何度も何度も彼らに頭を下げる。 その様が昔の彼女のようで、つい笑いが込みあげてしまう。


瞳「うぅ……。 わ、笑わないでくださいよ……」

『失礼失礼、まぁ許してください』


辺りの視線が気になるのか、どうにも落ち着かない様子で俯いてしまっている。


瞳「黒杉さん、すみません。 その、自分から話しておいて難なのですが……失礼しますっ!」


深々とお辞儀し、小走りで通路から逃げ出していく。
口調や立ち振舞で背伸びしていても、やっぱり瞳は瞳のままなのだなと……私は思った。

タッタッタッタッタッ……!

……瞳が逃げ出した後、またもこの場に響き渡る慌ただしい足音。


結「かーおーるー!」

『…………』

結「ごめーん! 遅れたー!!」


そう叫びながら、私の元へ駆け寄ってくる。 またも視線が集まっているので他人のフリをしておきたかったが、既に手遅れなので返事をする。


『……あなたという人は本当に時間を守りませんね』

結「いや違うんだって! 今回のは不可抗力だったんだって!」


私も鬼ではない。 言い訳の一つは聞いてあげよう……。


結「まずさぁ、私の移動手段って自転車じゃん?」

『はい』

結「でもって、ここへ来る途中にコンビニとかに寄るじゃん?」

『……はい』

結「店を出るじゃん?」

『なくなっていた、ですか』

結「うん」

『……まぁ、遅れた事に関しては仕方がなかったという事にしておきましょう。 しかし、せめて遅れるなら遅れるで連絡程度は送ってほしかったですね』

結「ごめん、携帯を携帯しない主義だからさ」

『呆れてものが言えませんよ』

結「喋ってるじゃん」

『…………』

結「ふごっ!?」


どうでもいい揚げ足取りにイラっと来たので蹴りを入れてやる


『バカ言ってないで早く準備しますよ』


彼女の腕を引っ張り、急いでアップ等々の準備を開始した__________







『むー……』


「変わっている」……数年ぶりに再会した親友の言葉が気になり、大鏡で自分の姿を凝視する。


???「ねぇ、瞳ー」


昔と同じ髪型、顔、身体……。 自分自身で変わったと思う点は服装くらいなもの。


『薫さんは私の何が変わったと感じたんだろう……』

???「瞳ってば!」

『うひゃあっ!?』


突然肩を叩かれ、驚いてしまう。


『あ、れ……? ありすさん?』

ありす「どうしたのよ瞳。 鏡の前でぶつぶつ呟いたりして」


森永ありすさん。 私の1つ上の先輩で、頼れるお姉さんのような人で……今現在、最もベルトに近いとされている選手。


『えーと、ありすさん。 どうしてここに……というか、ここ関係者以外立ち入り禁止ですよ?』

ありす「わかってる。 だから用件が済んだらすぐに出ていくつもりよ」

『用件……?』


わざわざこの人が直接来てまで話す事……。 全く心当たりはないけど……。


ありす「PBB-LEAGUEって知ってる?」

『え? はい、一応……』


PBB-LEAGUEとは年に一度行われる大会の事で、国内外のトップ選手達も参加する大規模のもの。 ……でも、それが一体どうしたというのだろか。


ありす「なんと……」

『なんと……?』


少し重たい空気に、息を呑んで返答を待つ。 じらしたありすさんがついに口を開く。


ありす「瞳がそれに選出されるかもしれないのっ!!」

『……はい?』


間。 少しだけ頭の中を整理し、ありすさんに問う。


『私が、ですか?』

ありす「……もっと驚いてよ」

『そう言われましても……。 逆に呆気に取られちゃいましたよ』

ありす「それで、どんな気持ち? 嬉しい?」

『どうなんでしょう? あまり実感がわかないと言いますか……。 そもそも、まだ決定したわけではないんですよね?』

ありす「そう、そこなのよ」

『……?』

ありす「瞳がPBB-LEAGUEに選出される為には、とにかくアピール……実力を魅せつける事が大事なの。 わかる?」

『は、はい……』

ありす「つまり、これから闘う試合全部に勝てば……?」

『出場する事が出来る、ですか?』

ありす「そう! よくわかってるじゃない」


ありすさんが笑顔で続ける。


ありす「いい? とにかく今日だけは勝つのよ? この前雛子に負けちゃってて、今日負けたら連敗になっちゃうんだからね」

『やっぱり連敗って印象が悪くなっちゃうんですか?』

ありす「なるわよ! 当然じゃない!」


この子は何を言っているんだ……と言いたげな表情で呆れた表情をされてしまう。


ありす「雛子といえば、この前の試合すごかったらしいわね。 愛から聞いたんだけど、思わず笑っちゃったわ」

『……何で笑うんですか。 私は至って真面目ですよ』

ありす「うん、それは分かるんだけど……。 あんな試合、きっとあなたと雛子くらいしか出来ないでしょうね」


きっとこれは褒められていないのだろう。


『また土門さんとは再戦したいですね。 それで、私のおっぱいだってすごいんだって事を思い知らせるんです!』

ありす「…………」
   (そんな変なところで張り合わなくても……。 と言いたいけど、水差しても悪いからやめておこう)

『……あ、そろそろ時間』

ありす「おっと。 ごめんね、そんなに時間をかけるつもりはなかったんだけど」

『いえ、ありがとうございます。 おかげ様でまた一つ、この試合に勝たないといけない理由が見つかりました』

ありす「ん、そう。 ……私は観戦までは出来ないけど、応援はしてるからね。 心の中で」

『その気持ちだけでも嬉しいです』


笑顔で小さく手を振りながらありすさんは退室する。


『…………』
『私が、そんな大きな大会に……』


目を瞑って、深呼吸。


『……がんばろう』


試合が行われるリングへ、私は歩を進めた

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ぴちょん

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