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蔵元瞳VS真道結 ~親友対決!トーナメントに出るのは私!~

いただきもの(黒杉さん
12 /18 2012
黒杉さんから「瞳さんvs結さん」のお話をいただきました。勝手にタイトルつけてみたりw
ついに実現した親友対決!
果たして勝利はどちらの手に?!




合開始から15分が経過した。 お互いに一歩も引かない均衡した状態。
スピードで大きく勝る結の方が手数は多いものの、それを一度の攻撃で覆す程のパワーを持つ瞳。
序盤から現在まで、全く互角と言える戦いを続けている……。



瞳「やぁっ!」

結「んぐぅっ!? えうっ!」


リングが揺れる。 ダウンしている結へ追撃のヒップドロップ。
黒い長髪と100cmを超えるバストを大きく揺らしながら結のお腹へ連続してお尻を落としていく……
全体重の掛かった攻撃にのびてしまいそうになるが、そこを何とか耐えぬくのが結の真骨頂。


結「……っ!」

瞳「あうっ!?」


数回ヒップドロップを食らったところでようやく回避。


結(……っ、たぁ。 あんなのまともに食らい続けてたら危ないって……)


さすがの威力に打たれ強い結ですら危機感を覚える。
これ以上ペースを握られない為にも素早く立ち上がり、瞳を見据える。 ……と、そこである事に結は気付く。


結(……あ。 もしかして瞳、結構バテたりしてる……?)


対戦相手だからこそ分かる、僅かな変化。 均衡していた状態が、この時ようやく変化し始めた。
序盤と比べると相当息の上がっている瞳に対して、まだまだ体力に余裕を持つ結。
自分が優位に立っていると感じた結は、ここぞとばかりに瞳を攻め立てる。


結「てやぁ!」


素早く距離を詰め、瞳のお腹へ掌底を放つ。


瞳「んぶぇっ!?」


反応しきれず、それを綺麗に受けてしまった瞳は目をカッと開き、悲鳴と共に唾液や胃液まで吐き出してしまいそうになる。


結「どうしたの瞳! もうバテた!?」


瞳を挑発しながらも、攻撃の手は休めない。 合間無く掌底を打ち続け、一気にコーナーまで追い詰める。


瞳「んくっ……! ま、だぁ……!」


ぶんっ! ……大きく振られた瞳の腕が空を切る。 完全に苦し紛れの攻撃で、完全に隙を晒してしまう。


結(あ、何か図星っぽい)

結「はは、まぁそうだよね! こんな大きなのぶら下げてたら、そりゃあもう疲れるよね! うん、よく分かるっ!」


ボグッ! 鈍い音を立て、結の手が瞳の胸に文字通りめり込む。


瞳「ひぐっ!」

結(怯んだ!)


もう片方の手で同じ場所を襲う掌底。


瞳「んくぅっ……!」

結(瞳には悪いけど、やっぱり狙えるところは狙わないとねー……)


結の鋭い掌が胸を打つ度、瞳は苦悶の表情を浮かべ、悲鳴を漏らす。
カウンターで手を出すが、スピードで勝る結を捉える事が出来ず、一方的に打撃を受けてしまう。
いくら急所ではないとはいえ、連続して攻撃を受けていれば辛いものがあるため片腕で防御しようとするも
その大きさが大きさのため容易に守りきれるようなものでもない……。

いつしか顔やお腹をガードをしていた両腕が胸を守るような形に。


結「うかつだよ、瞳っ!」


瞳と身体を密着させ、勢いをつけた膝。


瞳「ぐげぇっっ!!?」


……無防備なお腹を突いた一撃。 ホディーブローを受けた時に飲み込んだ胃液の混ざった唾液を大量に吐き出してしまう。
膝からがくんと崩れ落ち、お腹を抱えながらダウンする瞳。 お尻を突き上げて震える姿が何とも悩ましい。


瞳「っ、……ひっ、……えうぅぅ……」

結「効いた? へへ、私の打撃も中々のものでしょ」


得意気に笑いながらも攻撃の手は休めない。 立つことの出来ない瞳をロープへ振って、帰ってきた所にドロップキック。
今度は瞳をリング中央にダウンさせると、準備運動をするかのように何度か同じ位置で飛び跳ねる。
瞳に大きさでは劣るものの、動きが派手である分激しく揺れる胸に観客の視線が集まっていく。


結「どもー! ちょっと早いかもだけど! 大技、いくよー!」


そう言いながら観客へ手を振ってアピール。
元々目立ちたがりな性分。 わざわざ飛び跳ねてみせたのも、そうして注目を自分に集めたかったからなのかもしれない。

コーナーポストに上り、跳躍。 高く、そして美しい。
高校時代、陸上部の顧問に勧誘された経験すらもある運動能力をフル活用した結の得意技、ムーンサルトプレス!


瞳「っぁ、……ぐぅ!」

結「ぎあっ!?」


着弾。 ……が、悲鳴は二つ。 特に目立ったのは結の悲鳴だった。
結の身体が落下してくる直前、瞳は何とか膝で迎撃体制を取っていた。
完全な形での迎撃では無かったものの、形成を逆転させるには十分過ぎるほどのダメージを結に与えた。









ばうんっ!


結「ぶはっ!?」


100cmを超える瞳のバストが結の顔を殴り飛ばす。 前節の雛子戦で使用したおっぱいパンチ。
迎撃が成功し、結があまり動けない間に体力を奪っていきたい瞳は反撃を受けながらも一心不乱に彼女の顔に胸を打ち続け
いつしか彼女をコーナーポストにまで追い詰めることに成功する。


瞳「はうっ……まだ、この調子で!」


それでも瞳はバスト攻撃をやめない。
やわらかい胸と言っても、112cmもの大きさを誇る爆乳ともなれば重量もヘビィ級(薫曰く片方で3kg程度あるとの事)
顔面に攻撃を受け続けてた結は、ついにグロッキー状態にまで持っていかれ、なすがままになってしまっている。


結「おぶっ……んぶぇっ……うぁ、あぅぅぅ……」

瞳「はぁ、はぁ、はぁ……。 結ちゃんのキックもすごいけど……わ、私のおっぱいだって……すごいんだから……!」


結とレフェリーくらいにしか聞こえないような小さな声で主張する。
さらに負けず嫌いな性分が出たのか、結と同じようにリング中央で飛び跳ねてみせる。
……結とは比べるまでもなく重々しい跳躍であったが、大量の唾液と汗でぐしょぐしょに濡れて抹茶色になったコスチュームが
ばゆんっ、ばゆんっ、と大きく上下する姿は観客たちの目を釘付けにし、そしてヒートアップさせた。
また、瞳がこういったアピールをするのも珍しいというのもあり、会場内の盛り上がりはとんでもない事に……。


瞳「ふぇ!? ぁ、はは……。 み、皆さんありがとうございます……」


あまりの盛り上がりように瞳自身が驚いてしまうほど。 苦笑しながらお辞儀をし、息も絶え絶えで座り込んでいる結に接近する。
脱力している結の身体を高々と持ち上げ、リング中央へ。


瞳「それでは……っ!」


必殺技として愛用しているパワーボム。 結の身体が叩きつけられると同時に、けたたましい音と衝撃が会場内を駆け巡る。
あまりの威力に結は悲鳴を上げることすら出来ない。


瞳「まだ、続けます……!」


さらに結を無理矢理立たせてからのベアハッグ。 得意としているパワー技で、一気に畳み掛けていく。


結「あっ、うあ、あああぁぁぁああ!」


身体が軋む。 意識が飛んでしまいそうになる程の威力。 自由である筈の両腕にも力が入らない……。


20121217hitomivsyui01



結「あがっ! ひ、うぎいいいぃぃぃぃっっ!!」
 (だ、めぇ……これ、耐えらん……ないぃ……)

瞳「どう、ですかっ!? ギブします!?」


抵抗の弱々しい結の身体を揺さぶりながら問いかける。


結(ギブ……? 私が? 瞳に?)
 「……っ。 そ、んな事ぉ……するかあああああああ!!」


ベアハッグで反り返っていた結の身体が元の形へ戻っていく。
息も絶え絶えで未だに辛そうではあるが、瞳に向けるその顔には闘志が溢れていた。


瞳(……結ちゃんすごい。 でも、大丈夫……このまま技を決めれいれば……!)

結「くぅっ! ……こん、のぉ!」


ごつっという鈍い音。 瞳の頭を掴んだ結が頭突きを食らわしたのだ。


瞳「ひぐっ!? う、うぅ……だめ、逃がさない……」


それでも技を外さない。 ここで結を解放すれば、自分が窮地に陥ってしまうという事を瞳は理解できていたから。


結「うぎぃ……! だ、ったらぁ……!」


瞳の頭を掴んだまま、顔を近づける。 またもや頭突きと思いきや、今度は違っていた。


瞳「んっ!? んむぅっ、んんんーっ!?」


一瞬、瞳を含め会場の全員が何があったのか理解出来なかった。 スクリーンに映しだされたのは、結と瞳が唇をあわせている姿。


瞳「ぷはぁっ! ゆ、結……ん゛んっ!?」


何度顔を離してもすぐに口が塞がれてしまう。 予想だにしなかった展開に、瞳は驚きを隠すことが出来ない。
一応プロレス界にはリップロックという技はあるものの、決して相手に物理的なダメージを与えるといった類のものではなく精神的に攻撃する為の技である。
……本来はそういった技である筈なのだが……。


瞳「ん、ふぅっ……む、うぅぅ……」


次に映しだされたのは、目尻に涙を浮かべ、苦しそうに口端から唾液を垂れ流す紅潮しきった瞳の顔だった。
元々スタミナ切れを起こし、肩で行きをしている状態だったところに口での呼吸を阻害するリップロック。
そんな事になっていれば、酸欠になってしまうのも無理はない。


結(あ、れ……? きい、てる……?)


彼女の腕が震え、締め付ける力が弱まっている事に気付く。


結(ここしか、ない!)
 

ゴチッッ!!


……再び頭を大きく反らした、結渾身の頭突き。 力が抜けているところへの強烈な一撃に、瞳は為す術なく昏倒してしまう。
ベアハッグで体力を削られすぎた結は既に足元がおぼつかないが、それでも強気に言い放つ。


結「っつぅ~……。 ど、どうよ!? 私の石頭は!? ……やられた分は、すぐに取り返すからね!」


頭を抑え、痛みを我慢しながら瞳から遠ざかる。
険しいながら、どこか楽しげな表情でポストの上へ登って行き、そしてまた声を発する。


結「……はふぅっ。 ……瞳っ! 今度こそ、決めるよっ!!」


1度目と比べると程度は低いが、それでも限界状態とは思えない程整ったムーンサルト。
リング中央付近で倒れている瞳に、彼女の身体が迫り行く。


瞳「んぎぃっ……!?」


鈍い悲鳴を上げた瞳は一瞬身体を跳ね上げ、また脱力する。
この状況での大技が決まり、少し安堵の表情を浮かべ、瞳を抑えこむ。


結(決まれ……!)


レフェリーが横でマットを叩く。 1回……2回……3回……!




……ゴングはならない。
脱力していた筈の瞳だったが、カウント2.9で、突如結の身体を押し退ける。
その顔を見ると、濁った二つの目が、対戦相手の結をしかと見据えていた。

普通の相手であれば、この事態に驚愕し、瞳のペースに呑まれていたかもしれない。 ……しかし、結は違った。


瞳「……ん、はぁ……はぁぁぁ………」

結「あー、まだ倒せないかー……。 なまじ手応えがあったから、いったと思ったんだけどなぁ……」


重々しく立ち上がり、ダウンしている瞳を立たせ、笑みを浮かべる。


結「……それでこそ、だよ! そんな瞳だから、私は勝ちたいっ!」


背後から腕を回し、瞳の肉付きの良い身体を持ち上げようとする。
……が、疲労もあってか重みにこらえる事が出来ず、すぐに下ろしてしまう。


結「……ぜぇ、ぜぇっ! お、重た……!」


正直な感想がついつい口から出てしまう。


結(でも、瞳を倒すには……一気に決めるしか無い!)


力を振り絞り、瞳の身体を持ち上げる。 ……股下に膝を潜り込ませた後は、込めていた力を抜いていくだけ。


瞳「~~っっっ!!」


口と目をぎゅっと閉じ、激痛に耐える。
結の体力が無く、力一杯叩きつけられなかった為、何とか耐え切る事が出来た。
目尻から涙を浮かべながらも、結の攻め疲れが訪れた事に安堵する……が、そんな瞳の身体がまたも小さく浮いていく。


瞳「……ぁ! い、……やぁっ……!!」

結(あー、瞳嫌がってるなー。 そりゃそうだよね、何回も食らいたくないよね、こんなの)

結「……でも……やるっきゃ、ないよね……っ!?」


涙を浮かべ、何かを訴えかけるような瞳の表情に少しだけ罪悪感を覚えながらも、両腕に力を込め……落とす。


瞳「あひいいぃぃぃいいいいぃっっっ!?」

結(……やっ、た!?)


二度目のマンハッタンドロップ。
連続して与えられる急所への刺激に、瞳の精神はついに限界を迎えてしまった。
白い喉を反らせてびくびくと身体をわななかせる瞳の口からは、堰が切れたかのように悲鳴が吐き出される。


瞳「……………ッ……ぁっ………ぅ……」


結の膝の上でじわりと股間を湿らせながら、ぐったりと全身を弛緩させる。
だらしなく開かれた口から舌が出しっぱなしになり、そこからとめどなく溢れてしまう粘り気のある唾液がびちゃびちゃと彼女の身体を汚していく。
瞳の身体を離し、ダウンしたところへフォール…………



結「……ぁ?」


そう考えていた結の口から驚きの声が漏れる。
回した腕を解いた瞳の身体は力なくリングへ倒れこむ。 ……が、どういう訳か自分の身体も彼女と同じように倒れこむ。
気付けば自分の身体に瞳の腕が回されていた。 失神したと思っていた瞳には、まだかすかに意識が残っていたのだ。


結「んむぁ……!?」


突如、結の顔に熱く、柔らかいものの感触が訪れる。 息苦しさと、視界の暗転と同時に。
仰向けに倒れた瞳と重なるように倒れた……自分の置かれた状況を把握した直後の急展開に、結の思考が追い付かない。


結(く、苦しっ……とにかく…………逃げない、と……)


もはや0と言っても過言ではない体力を振り絞り、瞳の身体の上でもがこうとする。
……が、気付けば頭は腕で、身体は両足で拘束されている状態。 力強さこそ感じないが、今の結ではそれすら脱出する事が出来ない。


瞳「ぁ、ついぃぃ……、んはぁぁぁ…………ぁぁ……」

結(だ、め……まだ…………ま、だぁ……)


結の身体がひくひくと震え始める。 もがいていた両手はマットに落ち、瞳の胸の中で呻き声を上げるだけ。


瞳「ンン~~っっっ!!」


びくんっ! ……結の身体が一度、大きく跳ね上がる。
それを感じた瞳は、ごろんと自分と結の体勢を入れ替え、フォール。
マットを叩く音が…………1……2……3回!









結はフォールを返していない。 瞳の耳に、高い金属音が聞こえてくる。
自分が勝利した事を告げる、ゴングの音。 それがようやく、リングに鳴り響いた。


瞳「ふぁ…………やっ……たぁ……」


結の上から転げ落ち、倒れたまま安堵の表情を浮かべる。
言葉を発するのも辛そうだが、その顔には達成感のようなものが浮かんでいた。









数ヶ月後、瞳はある会場で報道陣に囲まれていた。
と言っても、そこに居るのは彼女だけではなく、森永ありす……アネッサ・ホワイト……黒城麗奈……と、名立たる国内外の強豪達が居合わせていた。


麗奈「…………」

ありす「麗奈ー?」

麗奈「……何?」

ありす「顔。 いくら愛が出ないからって、仏頂面しすぎじゃない?」

麗奈「なっ!? そ、そんな事ないわよ! あんなの、居ても居なくても同じだし!」

ありす「だったらもう少し、そのピリピリした雰囲気をどうにかしてよ。 さっき瞳が相談しに来たわよ? 『黒城さんに挨拶しづらい』って」

瞳「あ、ありすさんっ!? い、いや! 違うんです! 別に黒城さんが怖いだとか冷たいだとかそういうのじゃなくて……っ!」

麗奈「……何だか愛そっくりね、その『いじめてオーラ』みたいなものが」

瞳「!?」

ありす「あ、それ分かるかも」

瞳「!?」









記者「それでは、今大会の意気込みなどを……まずは初出場となる蔵元選手から」

瞳「……はい! こんなすごい人達が出場する大会に出場できること、本当に光栄な事だと思います。」
 「こんなチャンスは滅多にありません。 ですから、この大会を通じて…………」

記者「…………?」


ありす「あーあ……」

麗奈「……どうしたの、あれ」

ありす「言おうと思ってた事抜けちゃったのね、きっと」

麗奈「小学生の演劇を思い出すわ」


瞳「…………と、とにかく優勝を狙っていきます! 応援よろしくお願いしますっ!」


顔を真っ赤にし、深々とお辞儀した瞳の目には、少し涙が浮かんでいたそうな。




おわり





以下、IFルートのお話です。



瞳の豊満な身体が徐々に持ち上げられる。
開脚させられた状態で、彼女は迫りくる恐怖に涙を貯める。


瞳「・・・ぁ! ぃ、・・・やぁぁぁっ・・・!!」


誰にも届かないような叫びを上げながら、必死の抵抗・・・が、身体はほとんど動いてくれない。
結の猛攻を受け続けた瞳にそのような余力が残っていないのは至極当然の事だった。


瞳「あひいいぃぃぃいいいいぃっっっ!?」


・・・決まったッ! これはもう間違いない!
朦朧とする意識の中、かすかに感じた膝からの感覚に結が勝利を確信する。


瞳「・・・・・・ッ・・・お゛っ・・・・・・ぉ゛ぉぉぉっ・・・」


ゆっくりと目を開くと、そこには全身を弛緩させながらガクンガクンと身体を震わせるライバルの姿
整った顔の全てを恥ずかしげもなく歪ませ、ゆるんだ口元から糸を引いた唾液を大量に緑色のコスチュームへ漏らしている。


結(綺麗な顔が台無しだなぁ・・・。 そうさせたのは私だけど)


重圧から解き放たれた開放感からか、つい日頃の軽い言葉が頭の中に。
瞳に意識が無いことはもう明らか。 あとはフォールするだけ・・・そう考え、彼女に回していた腕を解いた瞬間、結の身体を寒気が襲った。
・・・びくりと身体を震わせた結は、視線だけを瞳に向ける。


(瞳の身体がゆっくり迫ってくる。 目に光はない。 ・・・きっと半ば無意識に身体が動いているんだろう)


捕まれば、結はきっとただでは済まない。 そのまま逆転KOだってあり得る。・・・そんな中、彼女は自分でも驚くほどに冷静になっていた。
じっくり瞳を分析し、自分がどのような危機に陥っているか・・・というところにまで思考が及んでいた。
・・・この相手にだけは負けたくないという執念からか、瞳は反失神状態の中でも反撃する「粘り」という彼女らしいの集大成を見せた。
そして結は・・・。


結「・・・よく耐えた! やっぱ瞳はこうでなくっちゃねっ!!」


この土壇場で、結は最後まで集中できていた。
薫から以前より注意されていた「集中力の無さ」を、この負けられない試合の中で克服したのだった。
表情を達成感に満ち溢れたものに変え、渾身の右アッパーを瞳の胸にヒットさせる。


瞳「ぁひっ・・・んぶっ・・・!?」

結(・・・あ、顎を狙ったんだけどなー!?)


柔らかい肉を打つにぶい音の後、水気を含んだ打撃音が響く。 アッパーを受けた112cmの爆乳はその勢いのまま瞳の顔面をはじいたのだ。
・・・そして、ゆっくりと大きな音を立てて瞳が背中から倒れ落ちた。


瞳「・・・っ・・・ん、へぇぇぁぁぁ・・・・ぁ・・・・・・・・」


びくっ・・・ひくっ、ひくんっ。
仰向けになった瞳はだらしない声を漏らしながら痙攣を続ける・・・が、観客の一部はこれで勝敗が決したと考えてはいなかった。
さっきのように結を捉えにくるのではないか・・・瞳の尋常ではない粘り強さに「まさか」を考える。


結「・・・さすがに、もう動けないよね。 だって私が・・・動けないんだもん」


汗を瞳の身体へぽたぽた落としながら、倒れこむようにフォール。 審判が横でカウントを始める・・・。



1・・・・・・2・・・・・・3・・・・・・ッ!!



結「・・・・・・ふはぁ~、あせったぁ・・・・・・よかったぁ~」


ごろんと瞳から転がり降りる。
・・・ふと瞳に目をやると、やはり最初に目につくのはミントグリーンのコスチューム。 身体を震わせる度にぶるんと揺れるんだからもうとにかく目立ってしまう・・・。
と、ここで結が目を見開き、そしてバっと瞳に覆いかぶさる。


審判を初め、観客たちはきょとんとしていたが、結は気が気でなかった。


結(ひ、瞳ぃ! ちょ、ちょっと危ない! こぼれる! こぼれかけてるっ!! つ、強く殴りすぎたからー!?)


試合が終わった直後だというのに結は大汗をかきながら瞳のコスチュームの手直しをし、勝ち名乗りの際には少し申し訳なさ気な表情をしていたとか。




後日



結「瞳! あんたが優しい子で人の頼みを断れないってのはよく知ってるんだけどやっぱりコスチュームはもっと面積広いのがいいと思うよっ! 恥ずかしいなら嫌って言うべきだよっ!!」


瞳「い、いきなり何・・・!?」


薫(瞳の次のコスチュームどんなのにしましょうかねー。 迷うなー、あれもいいなー)


・・・その後、瞳は何度かコスチュームは変えるものの、その全てにおいて結の忠告が聞き入れられることはなかった。


おわり

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コメント

非公開コメント

熱い試合ですね~。
親友対決、お互いのことを知っているからこそ考えられるお互いの力量。
最初の15分が互角だったのも頷けますね。
途中のイラストもいいタイミングでありラストも清々しく終わっていて良かったと思います。
黒杉さん、小説お疲れ様でした~!

ぴちょん

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